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京都の職人が手がける、パヴェ留めの結婚指輪の魅力

結婚指輪を選ぶとき、シンプルなデザインも素敵ですが、より華やかさを求める方におすすめなのが「パヴェ留め」。 指輪に宝石をセッティングする技法のひとつです。 金属の光沢感とは異なるキラキラとした繊細な輝きが美しく、結婚指輪や記念リングに人気の高い加工で、ついぶ京都工房で手作りしていただいた結婚指輪に、このパヴェ留めを施すことで、さらに特別な結婚指輪に仕上げることができます。 今回は指輪職人の視点から手作りの結婚指輪にそっと輝きを添えるパヴェ留めの魅力や技術、そしてどのように指輪に取り入れると素敵なのかをご紹介します。
パヴェ留めとは?

「パヴェ(Pavé)」とはフランス語で"石畳"を意味し、まるで敷き詰められた石畳のようにメレダイヤなどと呼ばれる小さな宝石を並べるようにセッティングする技法です。 ついぶでは和彫りの線の中に小さなミルグレインと組み合わせて流れるようなしなやかなラインを表現するような石留加工をそう呼んでいます。
一つ一つの宝石1mm前後なのでとても小さいですが、華やかで高級感がありながら上品な仕上がりの指輪になります。 ホワイトのダイヤモンドを留めることが多く光を受けるたびに繊細な輝きを放ちます。 職人としてパヴェ留めを施す際には、ひとつひとつの石がどんな角度で指輪を見ても美しく並ぶように指輪の幅やサイズなどそれぞれのバランスを考えながら留めていきます。細かな調整が求められる技術ですがその分仕上がりの美しさは格別です。
パヴェ留めの結婚指輪の魅力
ダイヤモンドなどの宝石を複数並べることで、光が細かく反射し、上品な輝きを生み出すパヴェ留はさりげなく華やかで日常の装いにもなじむ美しさです。 その華やかさと繊細さから特に結婚指輪にオプション追加される方が多い印象です。 石が小さいため、日常使いでも邪魔になりにくいのが特徴で、丁度シンプルさとゴージャスな雰囲気のいいとこどりをした雰囲気でもあります。複数のダイヤが付いていますが、埋め込んであるので引っかかる心配も少なく、毎日つける結婚指輪にも最適です。
ついぶ京都工房で手作りされた方にも人気の定番デザインはダイヤモンドを5石留めるパヴェ留です。 指輪に対して斜めに入れたり、ウェーブのある結婚指輪に沿わせるように入れたり入れ方はいろいろ。 工房に実際のサンプルを何点かご用意しておりますので、よろしければ実際にご覧になっていただくのがおすすめです。 今までついぶで作られた方のアレンジや実際の制作していただいた指輪の写真と合わせてご紹介します。
1.誕生石でアクセントに

ダイヤだけでなく工房でご用意している他の誕生石を組み合わせてパヴェ留することも可能です。 例えばセンターに相手の誕生石や結婚記念日のある月の誕生石を置き、その両側を小さなダイヤモンドで挟むデザインにしていただくワンポイントでアクセントに慣れる方も。 5石の中で宝石を組み合わせて例えばサファイヤ→ブルートパーズ→アクアマリン→ダイヤといったように色のグラデーションを楽しむこともできます。 お写真の結婚指輪のパヴェ留めはブルーカラーの石で落ち着きながらもきらめきを感じられるデザインになっています。
2.ゴールドと組み合わせる

結婚指輪の定番素材といえばプラチナですが、最近はK18ゴールドを選ばれる方も増えています。 ついぶ京都工房ではゴールドらしいカラーのイエローゴールド、優しい色合いのピンクゴールド、肌なじみ良くゴールドとプラチナのいいとこどりなホワイトゴールドをご用意しております。 写真のようにゴールドにホワイトのダイヤモンドにしていただくとより一層ダイヤモンドの輝きが際立ったデザインにしていただけます。 それぞれの素材との組み合わせてもパヴェ留の繊細さや上品さを生かすことができますよ。

誕生石と組み合わせたカラーリングも楽しんでいただけます。 指輪の素材の色と石が同系色だと比較的落ち着いたイメージに。逆に反対色になればダイナミックで存在感のある印象に仕上がります。
3.手彫り模様×パヴェ留め

金属のきらりとした彫り筋がきれいな和彫りオプション「手彫り加工」と組み合わせればダイヤのきらめきと貴金属の持つ指輪本来のきらめきを両方楽しめる指輪に。 写真はストレートの甲丸の指輪にパヴェ留とオリーブをねじったように流れるようなデザインに仕上げたものです。 夫婦の木と呼ばれる「オリーブ模様」の彫りと組み合わせることでアンティークな風合いもありつつ繊細や輝きをより一層楽しめるデザインにしていただくことが可能です。
3. ペアでのデザインの工夫

比較的華やかでかわいらしい印象になるパヴェ留めは、男性にはあまり好まれないことも多いのですが、パヴェ留を施した女性の指輪と合わせて何かペアになるようなデザインを加えたい方には、あえて宝石を留めず、写真のようにV字型のウェーブラインのセンターに指輪のカーブに沿うようにパヴェ留めにも使用しているミルグレインという粒をグラデーションのように配置することで、パートナーとの繋がりを感じるデザインにすることも。
お揃いの雰囲気を持たせながら、それぞれの個性を引き立てることができます。
パヴェ留めを施す際のこだわり

ついぶ京都工房で作った指輪に入れることのできるオプションの中でも、パヴェ留めは職人の手仕事が光る技法。
当工房ではお客様自身が指輪を作り、その後、皆様が作られた指輪に職人が小さなダイヤモンドを一つひとつ丁寧に指輪に留めて仕上げます。
当たり前ですが、手作りで作っていただいた指輪はどれも少しずつ形が違います。
例えば「角度は○〇度で○〇ミリ離して石を留める。」といった感じで数値だけで決めて石を留めてもどこかきらめきがバラバラに見えたり、違和感を感じたりしてしまいます。
これまでの経験などから一つ一つの指輪に合わせて、ダイヤなどの石や石を留める粒の配置を工夫してバランスを考えながら加工をすることで、全体のバランスが整えて指輪全体をまとめています。0.05ミリといったほんのわずかなずれで見える印象が変わってしまうためこのような細かな調整こそがまさに職人技で、パヴェ留めの美しさの秘訣でもあります。
ご制作について
ついぶ京都工房ではご結婚指輪やご婚約指輪のシンプルリングコース・ワックスデザインコースのどちらのコースでも、ペアリングやファッションリングにおすすめなシルバーリングコースでご制作いただいた指輪のオプションにお選びいただけます。料金は石代+石留の加工費が1石ごとに発生するので、選ぶ指輪の幅や個数でもお値段が変わってしまいます。留められる石のサイズや種類は指輪の幅などによって異なりますので、ご来店時にご案内させていただきますね。 お客様に指輪をご制作いただき完成後4週間~ほどお預かりし、スタッフが加工させていただき完成いたします。完成後は店頭でのお受け取りはもちろん、希望の住所への配送も可能です。 「前撮りや挙式に間に合わせたいから少し早めに完成させられませんか?」 「パヴェ留めに興味はあるけど予算があまりないので小さな石でなるべく少なくしてきれいにできませんか?」などなどそんなご相談にも柔軟に対応いたします。
パヴェ留めは、指輪の美しさを引き立ててご自身の指輪をより特別な意味を持たせてくれます。シンプルな指輪に上品な輝きをプラスしたい方、職人の手仕事で丁寧に仕上げるパヴェ留めの指輪はいかがでしょうか? ついぶ京都工房ではあなたの大切な思い出を形にするお手伝いをさせていただきます。 ただ美しいだけでなく、長く愛され続けることを目指して作り上げられています。 ご興味がある方はまずはご相談いただければ幸いです。
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ついぶ京都工房について- 営業時間
- 10:00~18:00
- 体験時間
- 10:00~/14:00~
- 住所
- 京都府京都市中京区押小路通麩屋町東入橘町617
- 地下鉄東西線 京都市役所前駅9番出口を出て、麩屋町通りを北へ約3分。
- 電話番号
- 075-223-4122
- info@tsuibu.com