今日はついぶ京都工房について改めてご紹介したいと思います。

そもそも『ついぶ』は伝統的な京都の金属加工を受け継ぐ茶道具などを制作する飾工房から独立したオーナーが設立しました。 ついぶを設立したころは伝統工芸品や美術品の製作や修理、金属工芸の技術を通って学んでいただく彫金教室をしていました。 そしてオーナーの加工の難しい金属を手で作業して、何かをつくりあげることの楽しさをもっと身近に感じてほしいという思いから、手軽に1日でできる指輪の手作り体験がはじまります。 はじめのころはシルバーのファッションリングだけの体験でしたが、ご要望に合わせて、作っていただけるデザインを増やしたり、ご結婚指輪やご婚約指輪などの人生の節目になるような指輪の制作や石留やレーザー刻印など新しいオプションの追加などお客様に手作りを楽しんでいただくだけでなく、指輪に愛着を持っていただけるよう様々な指輪を制作できるようになりました。

現在は京都のほかに関東は東京の表参道と埼玉の川越の2店舗、中部は愛知の名古屋に全部で4つの工房があります。それぞれ地域によって工房の雰囲気が違うのでホームページを見るだけでも各工房の雰囲気を感じられるかと思います。 また、今でも京都工房では指輪手作り体験だけでなく、日用品やアクセサリーを作りながら金属の事を学べる彫金教室や茶道具などの金属工芸品の製品の修理や加工を承っています。 伝統的な手でしかできない作業から複雑な機械を動かす作業、最近ではインスタグラムなどで使う写真撮影など様々な作業があるためスタッフたちはそれぞれの得意分野を生かし、力を合わせて工房を支えています。

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「ついぶ京都工房」は京都の中心地・京都御所のすぐ南、京都市役所のそばにあるございます。 設立30周年を機に今まで使っていた工房の隣に指輪の手作り体験専用の作業場として二つ目の工房を2020年1月にオープンしました。 二つ目の工房は昔から京町家を改装した小さな工房で指輪の手作り体験の「第二工房」として、これまでの工房は加工や彫金教室の「第一工房」として、二つの工房を運営しています。

第二工房内は古くからの町家の構造を利用した箇所がいくつもあり、より京都の雰囲気を楽しんでいただけるよう町家の雰囲気は残しつつ手軽に靴を履いたまま指輪の手作り体験をしていただけます。 今回はスタッフがおすすめのついぶ京都工房内スポットを3つご紹介します。

1Fの格子出窓

入口すぐの表からも見ることができる格子状の窓はそれまであった町家の格子をそのまま残しています。 京都の町家は格子窓がトレードマークで、京の町並みに欠かせないこの格子窓はデザイン性だけでなく風通しや防犯対策にも機能していたそうです。また出窓も京町家に多くみられるのですが小さな部屋を広く見せる効果もあるそうですよ。 南を向いている窓なので光を取り込んで、格子の影が伸びる雰囲気は京町屋ならではではないでしょうか？

壺庭

お店に入って北側、工房奥側にはオーナー自慢の坪庭がございます。四季折々の草花が植えられているのですが、工房内に引いている井戸水を使用してオーナーが丁寧にお世話しています。特に新緑の時期や雨の日は手水鉢の苔や水面がよりきれいなんですよ！ 苔の柔らかいグリーンと雰囲気と工房の梁の濃いブラウンは和の雰囲気ばっちりです。 秋には紅葉が色づいていくグラデーションが楽しめます。 他のお客様がいない時間帯はゆっくり店内からもお写真を撮っていただきやすいかと思います。 実はブルーベリーやクリスマスローズが植えられていたりと、和の植物だけじゃないお庭なので見ていて飽きません。

階段前にある井戸

工房の2階へ上がる階段の前に井戸があり、水を汲むためのつるべを吊るす梁も残っています。 京都は地下水が多くあると言われていて今でも古くからあるお家は井戸が残っていることが多くあります。 住居として使われいていたときのこの場所は京都では「おくどさん」と呼ばれる場所で、今でいうとキッチンがあった場所でした。 まだしっかり水が出ていて、検査したところお水は飲めるほど綺麗なのでポンプから水道を通して、お庭に使ったり、たまにスタッフが飲むコーヒーを入れたりすることもあるんですよ。 落ちると危ないので普段はふたを閉じていますが、手を洗っていただくお水も井戸水です。 実際に住まいだった京町屋ならではですね。

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こんな感じで古くからある京町家の良さを生かして京都の雰囲気を楽しんでもらいつつ指輪の制作ができる工房になっております。 小さな工房なので広々とまでは行きませんが皆様に居心地よく過ごしていただけるよう、席の配置も工夫しております。 スタッフのおすすめスポットは指輪制作中の空き時間などにぜひぜひご覧になってくださいませ！