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2023.06.01

手彫りオプションの新シリーズのご案内

身に着けられる手のひらの伝統工芸

ついぶ京都工房では自分たちで作った指輪に、工房の職人が誕生石を埋め込んだり文字を入れたり指輪にふたりのこだわりやアクセントを追加できるオプションをご用意しております。 その中のひとつ〔手彫り加工〕は、日本の伝統的な「和彫り」と言われる技法で模様を彫り込むオプションで、夫婦の木と呼ばれる“オリーブの葉”をモチーフにした文様や途切れることなく続くことから縁起の良いモチーフとされる“からくさ模様”を彫り込んで、指輪がクラシカルな印象になると人気オプションとなっております。 今回ついぶ工房は、そんな日本の伝統的な技法「和彫り」を用いたオプション〔手彫り加工〕で選べる模様に新たなシリーズをご用意しました。

「箱庭シリーズ」について シェアリングに施した和彫りはふたりを結んでいるかのよう

今回新たに用意した「箱庭シリーズ」は、日本の伝統的な吉祥文様を日常にも使いやすいようにアレンジしたデザインシリーズです。 それぞれモチーフと込めた意味が『わかまつ』『いしだたみ』『ろっかく』と異なる3つのパターンをご用意しました。 デザインの元になった“吉祥文様(きっしょうもんよう)”とは縁起の良いモチーフを図案化したもので、皆様もよく知る鶴や亀、ダルマ、鯛、富士山…などなど、 よく見るのはお正月や七五三・還暦や古希といった長寿祝いなど成長や健康などのお祝いや願いを込めて、着物や帯、小物などに取り入れられています。 まさにこれからの一緒になるふたりの結婚指輪や想いを伝える婚約指輪やプロポーズリングにぴったりの文様なんです。 「箱庭シリーズ」はそんな吉祥文様を元に、現代でも使いやすく調和して身に着けやすいようにデザイン。結婚をお祝いするそしてこれから歩んでいくふたりの想いを表現しました。 「箱庭シリーズ」の3つのデザインとなぜこのシリーズが生まれたのかなどをご紹介させていただきます。

選べる3つのデザインパターン

まずは「箱庭シリーズ」で選べる『わかまつ』『いしだたみ』『ろっかく』の3つのデザインパターンとそこに込めた想いをそれぞれについて紹介いたします。

わかまつ 新芽の出た若松の文様の意味は新しい門出 縁起の良い松の葉の先端に丸い新芽の出た若松の模様は新しい季節や門出の象徴。 末広がりの三角のかたちでこれからのふたりの生活がはじまりますように、という願いを込めて

いしだたみ くみ上げられた石畳の文様は共に過ごしていくこれからの時間 交差するような石畳文様は途切れなく続くことから縁起のいいモチーフ。一緒に過ごしていくこれからの時間をくみ上げられた石畳に見立てました。水引のようにふたりをつなぐ結び目にも見えるようなデザインでふたりをつなぎます。

ろっかく 完璧な形とされる六角形を半分にすることでふたりでひとつをイメージ 吉兆の亀の甲羅や幸運のモチーフのミツバチの巣など自然界に存在する六角形。完璧な形とされる六角形を半分の模様にすることでふたりでひとつになるように。織りあったようなデザインでふたりが一緒につくっていく日々をイメージして。

「箱庭」という名前に込めた想い

指輪に刻んだ模様の陰影が凜と佇むようなまるで日本庭園に描いた枯山水のような。そんな模様が刻まれた指輪を小さな庭と見立てて、手のひらに収まる伝統工芸をイメージしてシリーズの名前が決まりました。

「和彫り」について
寺社仏閣でも使われている伝統的な和彫りの技法で模様が彫られた指輪

「和彫り」は職人がタガネという道具とハンマーを使い、一筋一筋を金属に装飾を加えていく彫金の技法の一つです。 技術が進歩してきた現在ではレーザーなどを含めて機械で均一な線を描くことが出来ますが、「和彫り」で彫入れた模様は絶妙な陰影が独特の立体感と輝きを持つため機械で彫入れた模様とは異なる雰囲気を楽しめます。 日本では古くから寺社仏閣の金具、お茶道具や装飾品などの金属への表現として使われていて、今でもでも指輪などジュエリーの装飾にもよく使われいていますが、和彫りの文様は図案も古くから使われている現代では仰々しく感じるデザインも多く日常的に身に着ける結婚指輪には取り入れにくいと思われる方も多くいらっしゃいます。 ついぶ京都工房の職人が手掛ける和彫り また職人が手で彫り上げるため技術力や表現力によって出来栄えが左右され、使用するタガネという工具は既製品でも手に入れることが出来ますが、既製品だけでは使いにくい部分も多く、使い勝手がいいように職人自らの手で作る物でもあります。綺麗な「和彫り」には下絵をなぞるように綺麗に彫る技術だけでなく、絵柄を表現する技術・タガネを作る技術が必要になるため、職人の育成に時間がかかり和彫りを取り入れた商品も高額でなかなか手に取ってもらいにくい現状があります。 ついぶ工房では創業以前からこの和彫りによる金属への装飾をしており、自分たちで想いを込めて手作りした指輪がより特別なものとなっていただけたら嬉しいと思い、今回この「箱庭」シリーズを考えました。縁起のいい和のモチーフをブラッシュアップしワンポイントのパターンにすることで身に着けやすく、かつ自社で行うことで技術の継承とコストを抑えて「和彫り」を楽しんでいただけます。 指輪に彫り入れた模様はダイヤモンドなどの宝石などと異なる金属固有のきらめきを楽しめて、自分たちで作った指輪に小さな伝統工芸を感じていただけると思います。

箱庭シリーズのおすすめのポイント

自分たちで作った指輪にアクセントとなるようなデザインや誕生石などふたりを象徴するようなモチーフを取り入れたいというご要望は多くございます。ダイヤモンドなどの宝石を留めるオプションはきらめきが美しく特に女性に人気ですが、「少し華やかすぎる…」「アクセントは欲しいけど可愛すぎないデザインがいい…」というご相談もよくお伺いします。 今回の「箱庭シリーズ」はそんな方にぜひ選んでいただければと思っております。 「デザインは華やかすぎずさりげなく、ふたりにとって縁起の良い結婚指輪がいい」というお二人にピッタリです。

箱庭シリーズの価格と納期について

追加オプションについては、基本的に皆様に指輪を作っていただいた後についぶ工房の職人が指輪をお預かりして加工させていただきます。 そのため完成した指輪を受け取っていただけるまで3週間~程度のお預かり期間が発生いたします。加工が混みあっていない場合はなるべく早めにお渡しさせていただきたいと考えておりますので、ご結納やご結婚式までに欲しいお日付がお決まりの場合などはお気軽にご相談くださいませ。 ※恐れ入りますが、加工を複数組み合わせる場合や繁忙期(10月11月12月頃)はご希望の納期に沿えない場合もございます。 そのため完成した指輪を受け取っていただけるまで3週間~程度のお預かり期間が発生いたしますのでご了承くださいませ。

 納期:4週間~

お急ぎ対応についてもご相談いたしますので、ご希望の際はお気兼ねなくスタッフまでお声がけくださいませ。

 料金:指輪代+4,400円

複数のパターンを組み合わせる場合についてはデザインによって料金が変動いたしますのでご相談くださいませ。

完成した指輪は完成予定日以降にご来店いただきお受け取りする「ご来店受取」と運送会社でご希望の住所へ配送する「お届け受取」(別途送料1,100円)をお選びいただけます。例えば急に指輪がご入用になった場合やご希望の納期に間に合わない場合などにご予定が落ち着かれてから加工を追加される方もいらっしゃいますし、まずはシンプルなリングを楽しんでいただき記念日に刻印や誕生石を追加するという方もいらっしゃいます。

オプション加工は一度お持ち帰りされてから後日お入れすることも可能です。例えば急に指輪がご入用になった場合やご希望の納期に間に合わない場合などにご予定が落ち着かれてから加工を追加される方もいらっしゃいますし、まずはシンプルなリングを楽しんでいただき記念日に刻印や誕生石を追加するという方もいらっしゃいます。

価格は全て税込表記です。
手作りのながれ
Step.1 ご予約
ご相談・お見積りのみのご来店を含めてついぶ工房は完全予約制です。当日でも空席がある場合はご案内できるためお電話でお問い合わせください。
Step.2 ご来店
ご予約いただいた日時にご来店ください。 当日ご都合が悪くなった場合はキャンセルも可能ですのでご連絡くださいませ。
Step.3 デザインやサイズを決める
工房のサンプルをご覧いただきながらデザインをご相談させていただきます。お見積りは何回でも可能ですので気になることはお気軽にご相談くださいませ。
Step.4 指輪の制作
デザインが決まれば指輪の制作スタートです。 スタッフがしっかりサポートさせていただきます。 写真や動画撮影をしながらお楽しみくださいませ。
Step.5 完成・お預かり
指輪が完成したら追加加工のためにお預かりいたします。
Step.6 指輪の受け取り
成した指輪は完成予定日以降にご来店いただきお受け取りする「ご来店受取」と 運送会社でご希望の住所へ配送する「お届け受取」(別途送料1,100円)をお選びいただけます。 ご希望の方法をお申し付けくださいませ。

ご予約について

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ついぶ京都工房について

営業時間
10:00~18:00
体験時間
10:00~/14:00~
住所
京都府京都市中京区押小路通麩屋町東入橘町617
地下鉄東西線 京都市役所前駅9番出口を出て、 麩屋町通りを北へ約3分。
電話番号
075-223-4122
e-mail
info@tsuibu.com